タグの出し分けは可能?DairinにおけるCVタグ出し分けの考え方と注意点

アフィリエイトや広告計測を導入する際、広告主さまからよくいただくご相談のひとつが「成果計測タグを条件によって出し分けたい」というニーズです。Dairinをご利用中のお客様からも、以下のような具体的なケースでご質問をいただくことがあります。

目次

よくある「タグの出し分け」ニーズ例

  • 商品ごとに異なる報酬率を設定したい
     → 商品Aと商品Bで異なるCVタグを出し分ける
  • 新規ユーザーの初回購入時のみタグを出したい
     → ログイン状態や購入履歴を条件に出し分けたい
  • 購入数が一定以上だった場合だけ出したい
     →「5個以上購入した場合」などのロジックを用いる
  • 媒体別でCVタグを切り替えたい
     → Google Adsとアフィリエイトで別々のタグを出す
  • 特定キャンペーン期間中だけ特別なタグを出したい
     → 日付やクーポンコードなどを条件に出し分けたい

このように、より柔軟な運用を求めて「条件によるタグ出し分け」を希望される広告主さまは少なくありません。

タグの出し分けは「カート側の仕様」に依存します

ここで重要なのは、タグを条件に応じて出し分けられるかどうかは、Dairinの仕様ではなく、ECカートやサイト側の実装に依存するという点です。

Dairinは、「タグが設置されたページで発火された内容を記録するツール」です。
「どのタグを、どんな条件で出すか」は、カートやサイト側で制御していただく必要があります。

たとえば…

「購入個数が5個以上のときだけ特別なタグを出したい」と思っても、
その「購入個数」がページ上の変数として利用できなければ、タグを切り替えることはできません。

逆に言えば、カート側が商品ID・購入数・合計金額などの変数をページ上で出力している場合、
JavaScriptなどを使って条件分岐し、タグの出し分けを実現することが可能です。

実例:イージーマイショップの場合

たとえば「イージーマイショップ」では、以下のような変数がトラッキングタグ用に提供されています。

  • 商品ID
  • カテゴリ名
  • 金額
  • 個数 など

こうした情報をもとに、JavaScriptでタグを分岐する実装が可能です(参考:公式資料)。

タグの出し分けを希望する場合の問い合わせ例文

タグの出し分けができるかどうかは、まずカート提供元に確認を取ることが重要です。
以下に、実際にカート会社へ送るための問い合わせ文のテンプレートをご用意しました。

📩 問い合わせ文テンプレート(コピペOK)

株式会社○○○○
サポートご担当者さま

いつもお世話になっております。○○株式会社の◯◯と申します。

現在、弊社ECサイトにてアフィリエイトの計測タグ(CVタグ)の導入を検討しております。
その際に「購入個数」などの値をもとに、タグの出し分け(条件分岐)を行いたいと考えております。

つきましては、御社カートシステムにおいて、コンバージョンページ(購入完了ページ)上で
下記のような変数が利用可能かどうか、ご教示いただけますでしょうか。

  • 購入個数(カート全体/商品単位)
  • 購入金額(合計/小計)
  • 商品ID・商品名(任意)
  • 上記の変数をJavaScriptで取得・条件分岐できるかどうか

該当する技術資料などございましたら、あわせてご共有いただけますと幸いです。

何卒よろしくお願いいたします。

補足:タグの分岐実装は「導入支援サービス」でも対応可能

もし自社内にJavaScript実装の知見がない場合や、変数取得が難しい場合には、Dairin側で有償の導入支援サービスをご案内しています。
出し分けロジックを含めたトラッキングタグの実装支援も可能ですので、お気軽にご相談ください。

まとめ

  • タグの出し分けは広告施策の精度を高めるうえで重要な選択肢
  • ただし、実現できるかどうかは カート側の仕様 に依存する
  • 変数の有無を確認するためには、カート事業者に問い合わせを
  • 実装が難しい場合には有料の導入支援も利用可能

よくあるご質問(FAQ)|CVタグの出し分けについて

Dairinでタグの出し分け設定はできますか?

Dairinは「タグの発火を検知して成果を記録する」ツールです。
「どのタグを、どの条件で表示(発火)させるか」の制御は、ECカートや自社サイト側で行っていただく必要があります
Dairin上で条件分岐のロジックを設定することはできません。

カート側の変数が使えないとタグ出し分けはできませんか?

その通りです。タグ出し分けの実現には、ページ上で使える「変数」が必要です。
たとえば、「購入金額」「商品ID」「購入数」などがJavaScript経由で取得できない場合、条件分岐ができず、すべてのケースで同じタグが表示されることになります。

具体的にどんなカートならタグの出し分けが可能ですか?

イージーマイショップ、カラーミーショップ、Shopify(Liquidテンプレート編集が可能な場合)など、購入完了ページで商品情報を出力できるカートであれば出し分けが可能なことが多いです。
ただし同じカートでもプランやテンプレートによって出力仕様が異なるため、必ずカート側に確認をお願いいたします。

媒体別(リスティングとアフィリエイトなど)でタグを分けることはできますか?

はい、可能です。媒体ごとに異なるパラメータ(例:utm_sourceref)が付与されていれば、JavaScriptでURLを判定して出し分けができます。

タグ出し分けの実装は誰に頼めばいいですか?

社内にエンジニアや制作担当者がいれば対応可能です。
自社で難しい場合、Dairinの有償導入支援サービスで対応を承ることも可能です。
出し分けの要件が固まっていれば、事前にご相談ください。

1ページ内で複数タグを同時に出しても問題ありませんか?

技術的には可能ですが、計測上の重複や誤認識のリスクがあるため推奨しません。
基本的には 「1つの条件に対して1つのCVタグ」 という明確なロジックで、いずれか1つのみを発火させるよう制御するのが望ましいです。

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