アフィリエイトとリファラルマーケティングの違いとは?自社に合うのはどっち?

「新しいお客様を効率的に増やしたい…」マーケティング担当者なら誰もが抱えるこの課題。その解決策としてよく名前が挙がるのが「アフィリエイトマーケティング」と「リファラルマーケティング」です。

どちらも第三者の力を借りて新規顧客を獲得する手法ですが、その本質はまったく異なります。最も大きな違いは「誰が、誰に、どんな関係性で紹介するのか」という点です。

アフィリエイトマーケティングは、ブロガーやインフルエンサーといった第三者が「成果報酬型の広告」として自社商品を紹介する仕組み。一方、リファラルマーケティングは、既存顧客が実体験に基づいて信頼できる口コミや紹介を広げる仕組みです。

目次

アフィリエイトマーケティングの特徴

ブログや比較サイトなどの「第三者のメディア運営者(アフィリエイター)」が、ASPや専用システムを通じて、広告主の商品・サービスを紹介。紹介リンク経由で成果(購入・申込)が発生すると報酬が支払われます。

紹介者は第三者

ブロガーやインフルエンサー、比較サイト運営者など、企業や商品の「外部の人」が中心となって、広告主の商品・サービスを紹介します。

仕組みは“広告”

成果報酬型広告の一種で、紹介リンクを経由してユーザーが購入・申込をすると、広告主からアフィリエイターに報酬が支払われます。

関係性は商業的

紹介者は企業や商品に愛着がある場合もありますが、基本は「成果が出る=報酬がもらえる」というインセンティブで動いています。

アフィリエイトマーケティングのメリット

  • 成果報酬型のため広告費の無駄が少ない
  • 認知拡大やSEO効果を短期間で得やすい
  • 自社ではリーチできない顧客層に届く

広告主にとっての注意点

  • アフィリエイターの質によって成果が左右される
  • ブランド理解が浅いまま紹介されることもある
  • 意図しない媒体に掲載されるリスクがある

リファラルマーケティングの特徴

実際の顧客や既存ユーザーが「紹介者」として動く。紹介者が自分の知人や周囲にサービスを薦め、紹介を通じて契約や購入があれば、紹介者・被紹介者双方に特典や報酬を与えられるなどの報酬設計も可能。

紹介者は既存顧客

商品やサービスを実際に利用している人が、その満足体験をもとに「友人・家族・知人」に紹介します。

仕組みは“口コミ”

信頼関係をベースにした紹介であり、報酬があってもなくても「いいから勧めたい」という気持ちが伴います。

関係性は信頼ベース

知人・友人という人間関係があるため、紹介された側は心理的ハードルが低く、商品・サービスを受け入れやすい。

リファラルマーケティングのメリット

  • 既存顧客のリアルな声が届きやすい
  • 信頼度が高く、コンバージョン率が高い
  • 紹介の連鎖が起これば、コミュニティ的に広がっていく

リファラルマーケティングの注意点

  • アプローチが「個人的な人間関係の範囲」と「偶然のタイミング」に縛られる
  • どんなに良い商品でも、紹介者の周りにニーズがなければ紹介は生まれない
  • 短期間で爆発的に顧客数を増やす「量的拡大」には不向き
項目アフィリエイトマーケティングリファラルマーケティング
認知度拡大、新規顧客の大量獲得質の高い顧客獲得、顧客ロイヤルティ向上
情報発信者アフィリエイター(ブロガー、インフルエンサー等)既存顧客(ファン、ロイヤルカスタマー)
発信者と受け手の関係性基本的に面識のない第三者友人、知人、家族など信頼関係のある相手
情報の信頼性(広告としては有効だが)低め非常に高い
アプローチ範囲広い(不特定多数に届く)狭い(個人の人間関係に依存)

自社に合うのはどっち?

アフィリエイトとリファラル、どちらが自社に向いているのかは、狙いたい「広さ」と「深さ」によって変わります。

また、どちらだけに決める必要もなく、組み合わせた施策も有効です。

広く多くを狙うなら「アフィリエイト」

サービス開始初期に認知度を一気に広げたい場合や、幅広い層に効率的にリーチしたいEC・Webサービスに向いています。広告費を抑えながら新規顧客を増やしたい企業にとって、成果報酬型のアフィリエイトは強力なチャネルになります。

深く濃くを狙うなら「リファラル」

すでに顧客満足度の高い商品やサービスを持っている場合や、LTV(顧客生涯価値)の高い優良顧客を低コストで獲得したいときに効果を発揮します。紹介を通じて顧客との関係をさらに深め、ブランドのファンを増やすことができます。

制度設計のポイント

アフィリエイトもリファラルも、仕組みを導入するだけでは成果は出ません。成功させるためには「制度設計」が欠かせません。

アフィリエイトを成功させるには

重要なのは報酬単価の適正化です。市場相場を調べ、アフィリエイターにとって魅力的でありながら、広告主にとっても持続可能な設計にする必要があります。あわせて、アフィリエイターが活動しやすいように、バナーやテキストリンク、レビュー記事のサンプルといったクリエイティブ素材の提供も欠かせません。さらに、自己アフィリエイトや虚偽申込を防ぐための不正対策も必須です。計測システムやルールを整えておくことで、健全な運用が可能になります。

リファラルを成功させるには

リファラルでは、顧客が自然に「紹介したい」と思える仕組みをつくることがポイントです。紹介者と被紹介者双方に特典を用意するなどの工夫も有効です。さらに、SNSやLINEで簡単にシェアできる紹介のしやすさを整えること、そして利用体験に満足した直後や成果が出た直後といった紹介のタイミングを逃さない仕掛けも成果を大きく左右します。

組み合わせてこそ効果が最大化する

実際には、アフィリエイトとリファラルのどちらか一方に絞るよりも、両軸で展開する方が効果的です。

アフィリエイト広告で幅広い層に認知を広げつつ、既存顧客にはリファラルプログラムを案内して紹介の連鎖を生む。

この両輪を同時に回すことで、「量」と「質」の両面から顧客基盤を強化し、持続的な成長へとつなげることができます。

そして、いずれにしても欠かせないのが成果を正確に計測できる仕組みです。紹介経由の成果を明確に把握し、報酬や特典の設計に反映させることで、はじめて制度が健全に機能します。

Dairinで実現可能

アフィリエイトとリファラルを両軸で展開するには、成果を正確に計測し管理できる仕組みが不可欠です。そこで役立つのが、株式会社Kaeruが提供する成果計測サービス「Dairin」です。

Dairinは、自社サイトにタグを貼り付けるだけで導入でき、初期費用・月額費用は無料。リスクなく始められるのが大きな特徴です。

  • 導入ハードルが低い:自社サイトにタグを貼るだけなので、社内に専門知識がなくても導入しやすい
  • ハッピーシェア機能:提携審査なしで誰でも紹介を始められるため、取り組みが簡単。
  • 計測精度の高さ:成果を正確にトラッキングし、報酬計算や支払いも代行。
  • 低コストで導入可能:固定費がかからないため、広告経験のない企業でもチャレンジしやすい。

つまりDairinは、「広く多く」を狙うアフィリエイトの拡散力と、「深く濃く」を狙うリファラルの信頼性を、シンプルかつ低リスクで両立できる仕組みを提供します。

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