もしもアフィリエイトの広告主導入完全ガイド 無料ASP登録から成果計測(セッション方式)のタグ設置方法までを徹底解説

もしもアフィリエイトは、初期費用、月額費用がどちらも無料のASP(アフィリエイトサービスプロバイダー)です。

広告主が支払う費用は、アフィリエイターが成果(商品購入やサービス利用など)を出した場合に支払う成果報酬(広告費)と、その成果報酬に対するもしもアフィリエイトに対する成果報酬に対しての30%手数料です。

成果があがるまでは、負担がない完全成果報酬なので、アフィリエイト広告の出稿を検討する企業にとって、導入しやすいASPです。

無料登録してからの審査ですので、まずは広告主として無料登録してください。審査に3~10営業日かかります(弊社は6日でした)。審査の内容は、無料登録画面の「広告掲載審査ガイドライン」に書かれています。

無料登録が完了し、審査が終わったら、成果計測設定~発生テストに進みます。
この記事では、もしもアフィリエイトの審査完了後の、成果計測設定の導入方法をガイドしています。

目次

もしもアフィリエイト広告主登録から運用開始までの流れ

もしもアフィリエイトの広告主としての運用までのおおまかな流れです。

STEP
広告主会員登録

もしもアフィリエイトでは広告主のことをマーチャントと呼びます。
広告主(マーチャント)登録はすぐに行えます。

もしもアフィリエイトマーチャント無料登録ページ
STEP
プロモーション登録

出稿する広告です。広告を出稿したい商品サービスを登録します。

STEP
プロモーション審査

プロモーション登録には審査があります。(3~10営業日が目安)入力事項に誤りがないかや、
景表法、医薬品医療機器等法(薬事法)等の法令遵守が確認などの審査があります。マーチャント無料登録ページの広告掲載審査ガイドラインに審査についての詳細情報があります。

※弊社は6日で審査通過となりました。

STEP
成果計測設定

タグ埋め込み方式かセッション方式を選択して成果計測設定を行います。(※もしもアフィリエイトでセッション方式を推奨)それぞれの違いは記事下部に記載しています。

STEP
成果計測テスト

成果計測設定が完了したら専用ボタンより、成果発生タグの動作テストをします。

STEP
バナー登録

プロモーションを開始するには最低1つの広告素材(バナー)登録が必要です。

STEP
プロモーション開始

バナー登録が完了すると、開始申請を行いプロモーション開始審査(3営業日目安)を経て、プロモーション開始となります。

もしもアフィリエイトの成果計測設定のついて

もしもアフィリエイトの成果計測設定では、タグ埋め込み方式セッション方式のいずかを選択します。

タグ埋め込み方式は、設定が容易な反面、ITPやブラウザによるプライバシー保護の動きにより、Cookieを利用する成果計測がしにくくなります。ITP完全対応できないとアフィリエイターは積極的に紹介しませんので、プロモーションを開始しても思うようにアフィリエイターが集まりづらかったり、記事を書いてもらえないのです。

セッション方式は、もしもアフィリエイトが推奨する方式で、ITP完全対応ができます。クロスドメインにも対応しています。反面、広告主による成果計測設定が難しかったり、場合によってはシステム対応が必要な場合があります。Google Tag Managerだけで設定する方法があります。

ポイント
  • タグ埋め込み方式→設定は容易・ITP対応が難しい(アフィリエイターに選ばれない理由になる)
  • セッション方式→ITP対応・クロスドメイン対応可能・設定の難易度が高い

もしもアフィリエイトのタグ埋め込み方式の成果計測設定について

タグ埋め込み方式では、自社のサイトにトラッキングタグ・コンバージョンタグを埋め込み成果計測を行います。

  1. 「トラッキングタグ」をコンバージョンページを含む全ページに埋め込む
  2. 「コンバージョンタグ」をコンバージョンページのみに埋め込む

もしもアフィリエイトのセッション方式の成果計測設定について

セッション方式では、クリック時のセッション情報を、広告主が保持・キックバック(もしもアフィリエイターのサーバーに送信)する必要があります。

要するに、計測用のサードパーティcookieを自社のドメイン内のファーストパーティcookieとして機能するのですが、完全に理解できない場合も、Google Tag Mangerを使うことで設定できますので、弊社の実装方法をまとめました。

Google Tag Manager(GTM)を利用しもしもアフィリエイトのてセッション方式の成果計測設定を行う

Google Tag Manager(以下、GTM)を使った、もしもアフィリエイトのセッション方式の実装の流れです。コピペで実装できるようにまとめています。

GTMを使ったセッション方式の成果計測の流れ

  1. もしもアフィリエイトの管理画面でリンク先URLに「?rd_code={{CODE}}」を追加する
  2. {{CODE}}にはユーザーのセッション情報が自動的に代入されます
  3. 受信したユーザーのセッション情報をGTMの変数として取得します
  4. ユーザーのセッション情報を自社ドメインのcookieとして保存します(ファーストパーティcookie)
  5. コンバージョンが発生した際に、ユーザーのセッション情報をもしもアフィリエイトのサーバーに送ります(キックバック)

【1】もしもアフィリエイトの管理画面で、リンク先URLの末尾に「?rd_code={{CODE}}」を付与します

もしもアフィリエイトの管理画面の広告素材ページで編集ボタンを押して、リンク先URLの末尾にテキストで「?rd_code={{CODE}}」を付与します。この設定を行うことで、消費者がアフィリエイトリンクをクリックしたときに、URLで送信されるパラーメータ「rd_code」にセッション情報が代入されます。

https://example.com?rd_code={{CODE}}

rd_codeの値として送られてくるセッション情報(get)は、GTMで取得して、変数に代入します。GTM変数を作成し、「もしもアフィリエイトセッション情報」と名付けました。変数タイプは「クエリ」、クエリーキーには「rd_code」とテキストで入力します。この変数は後に、「もしもアフィリエイトのセッション情報をファーストパーティcookieにセットするタグ」(全ページに設置する計測タグとほぼ同意)の中で使用します。

【2】ユーザーのセッション情報を自社ドメインのcookieとして保存する

もしもアフィリエイトからアフィリエイトリンクのパラメータで送られてきたユーザーのセッション情報をmoshimo_affiliate_sessionとして、自社のドメインのcookie(ファーストパーティcookie)に保存します。

GTMでタグを新規作成し、「もしもアフィリエイトのセッション情報をファーストパーティcookieにセットするタグ」と名付けました。タグの種類は「カスタムHTML」を選択し、Cookieをセットする関数を記入します。

HTML欄は、下記のようにCookieをセットする関数を入力します。下記関数を参考にしてください。mydomain.comの部分は、自社のドメインに変更してください。【1】で設定した変数の値が、タグ内の{{もしもアフィリエイトセッション情報}}の部分に入ります。トリガーは、特段の理由がなければ「ALL Pages」を選択します。

<script>
    // Cookieを設定する関数
    function setCookie(name, value, days, domain) {
        var expires = "";
        if (days) {
            var date = new Date();
            date.setTime(date.getTime() + (days * 24 * 60 * 60 * 1000));
            expires = "; expires=" + date.toUTCString();
        }
        var domainAttribute = domain ? "; domain=" + domain : "";
        document.cookie = name + "=" + (value || "") + expires + domainAttribute + "; path=/";
    }

    // GTM変数から値を取得
    var affiliateSession = "{{もしもアフィリエイトセッション情報}}";

    // affiliateSessionがUndefined、false、NULLでない場合にのみCookieに値を保存
    if (affiliateSession 
        && affiliateSession !== "undefined"
        && affiliateSession !== "false"
        && affiliateSession !== "null"
    ) {
        setCookie('moshimo_affiliate_session', affiliateSession, 7, 'mydomain.com'); // 7日間有効
    }
</script>

【3】moshimo_affiliate_sessionに設定されているファーストパーティCookieを取得する変数を作成

【2】のタグで設定した自社のファーストパーティCookieの値を取得して、コンバージョンページで利用する変数を新規作成します。変数名は「もしもアフィリエイトへキックバックするセッション情報」としました。

変数のタイプは、「ファーストパーティCookie」を、Cookie名は【2】の関数内で設定した「moshimo_affiliate_session」とテキストで入力します。

この変数は、もしもアフィリエイトのコンバージョンタグの中で使用します。

【4】ユニーク情報(任意のユーザーID)の変数を作成する

コンバージョンタグ内で使用する、成果を特定できるユニーク情報(注文番号や会員コードなど)を指定する変数を作成します。顧客IDなどを利用するのがおすすめですが、顧客IDを取得できない場合、成果が発生した時間のマイクロ秒までを使用すると成果の確認ができます。

変数を新規作成して、「ユニーク情報_年月日時分秒マイクロ秒」と名付けました。コンバージョンした時間をマイクロ秒まで表示させて、コンバージョンした時間で成果を確認できます。ユニーク情報としてメールアドレスや名前など個人を特定し得る値は使用できません。

function() {

    var now = new Date();
    var year = now.getFullYear().toString();
    var month = ("0" + (now.getMonth() + 1)).slice(-2);
    var day = ("0" + now.getDate()).slice(-2);
    var hour = ("0" + now.getHours()).slice(-2);
    var minutes = ("0" + now.getMinutes()).slice(-2);
    var seconds = ("0" + now.getSeconds()).slice(-2);
    var milliseconds = now.getMilliseconds().toString().padStart(4, '0');

    // YYYYmmDD_HHMMSS.ffff
    return year + month + day + '_' + hour + minutes + seconds + '.' + milliseconds;
}

この変数は、コンバージョンタグ内で使用します。

【5】コンバージョンページのトリガーを作成する

申込完了や購入完了ページなど、成果が発生したことが確認できるコンバージョンページにアクセスがあったことをトリガーにします。トリガーを新規作成し、「コンバージョンページへのアクセス」と名付けました。下記の画像は、トリガーのタイプは「ページビュー」で、「Page URLにthanks.htmlを含む場合」をトリガーとしました。

各サイトによって内容が異なりますので、下記の画像を参考に、自社に合わせたトリガーを作成してください。

【6】コンバージョンタグを設置

GTMでタグを新規作成し、「もしもアフィリエイトのコンバージョンタグ」と名付けました。タグの種類は「カスタムHTML」です。

HTML内には、下記のようなコードを入力します。変更箇所は下記の赤字の部分です。

<script>
    var moshimo_affiliate_session = "{{もしもアフィリエイトへキックバックするセッション情報}}";
    var cuid = "{{ユニーク情報_年月日時分秒マイクロ秒}}";

    if (moshimo_affiliate_session
        && moshimo_affiliate_session !== 'undefined'
        && moshimo_affiliate_session !== 'null'
        && moshimo_affiliate_session !== 'false'
    ) {
        // URLを生成
        var url = "https://r.moshimo.com/af/r/result?p_id=★★★&pc_id=★★★&m_v=" + encodeURIComponent(cuid) + "&rd_code=" + encodeURIComponent(moshimo_affiliate_session);

        // HTTPリクエストを送信
        fetch(url)
            .then(function(response) { return response.text(); })
            .then(function(data) { console.log(data); })
            .catch(function(error) { console.error('Error:', error); });
    }
</script>

上記、HTMLタグ内のURLを生成する「p_id=★★★&pc_id=★★★」の部分が各社違います。もしもアフィリエイトの管理画面で確認してください。

    var url = "https://r.moshimo.com/af/r/result?p_id=★★★&pc_id=★★★&m_v=" + encodeURIComponent(cuid) + "&rd_code=" + encodeURIComponent(moshimo_affiliate_session);

m_vとrd_codeには、【3】で作成した{{もしもアフィリエイトへキックバックするセッション情報}}と【4】({{ユニーク情報_年月日時分秒マイクロ秒}})の変数を使用しています。

https://r.moshimo.com/af/r/result?p_id=★★★&pc_id=★★★&m_v=【申込ID等が代入される変数を入力してください】&rd_code=【クリック時のセッション情報が代入される変数を入力してください

【7】テストを行う

設定が完了したらもしもアフィリエイトの管理画面内で、成果発生の動作テストを実施してください。

注意

ドメインが複数にまたがる場合のITP対応においては、「クロスドメインタグ」の埋め込みが必要です。もしもアフィリエイトの管理画面にログイン後、「成果発生タグ取得」ボタンより、「クロスドメイン対応のための設定」をご覧ください。( プロモーション一覧 > 該当プロモーションの「成果計測設定」 > クロスドメイン対応のための設定 )

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